免疫抑制剤とは
免疫抑制剤は、免疫系の活動を抑制する薬の総称です。臓器移植後の拒絶反応を防いだり、自己免疫疾患の治療などに用いられます。
感染症にかかりやすくなる理由
免疫系は、私たちの体を細菌、ウイルス、真菌などの病原体から守るために重要な役割を果たしています。免疫抑制剤を服用すると、この防御機能が低下するため、通常では感染しないような病原体にも感染しやすくなります。
注意すべき感染症
免疫抑制剤の種類や服用量によって異なりますが、特に注意が必要な感染症としては、以下のようなものが挙げられます。
- 細菌感染症: 肺炎、尿路感染症、皮膚感染症など
- ウイルス感染症: インフルエンザ、帯状疱疹、サイトメガロウイルス感染症など
- 真菌感染症: カンジダ症、アスペルギルス症など
- 日和見感染症: ニューモシスチス肺炎など、通常は健康な人には感染しない病原体による感染症
免疫抑制剤を服用している場合は、感染症予防のために以下の点に注意しましょう。
- 手洗い、うがいを徹底する
- 人混みを避ける
- バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がける
- 医師の指示に従い、定期的に検査を受ける
- 感染症の兆候(発熱、咳、倦怠感など)が現れたら、すぐに医師に相談する
- 医師の指示に従い、予防接種を受ける
免疫抑制剤を服用する際は、感染症のリスクについて医師とよく相談し、適切な対策を講じることが重要です。少しでも不安な点があれば、遠慮せずに医師に相談しましょう。